「運転時認知障害早期判定システム」構築のための基礎研究

    本研究につきましては、都南自動車教習所、東京工業大学屋井研究室の鈴木美緒助教、日本医科大学街ぐるみ認知症相談センター(代表:日本医科大学 北村伸教授)や、日本認知症予防学会浦上理事長の協力などを得、「運転時認知障害早期判定システム」構築のための基礎研究として、認知機能の低下がみられる方の運転挙動の傾向を把握するための調査・研究となっております。

    健常高齢者に加えMCIの方を対象に実施。アンケートやヒアリングで自動車運転に関する意識や不安、運転変化に対する自覚などをお聞きします。さらに、認知機能の状態把握のためにタッチパネル式MSP(物忘れ相談プログラム)及びTDAS(Alzheimer’s Disease Assessment Scale (ADAS)(※)を一部改変しタッチパネル化することで、専門家がいなくとも短時間(通常 約20分前後)でテストを可能にしたプログラム)を使用したスクリーニングを行っていただきます。

    実際の運転の状態についても教官が助手席に同乗し教習所コースを走行する実車運転を行っていただいております。
    認知機能の低下に伴う運転行動を捉えるためのデータの収集とともに、個々の運転の癖や低下した運転能力を評価し、参加者個々へのフィードバックを通じて、安全運転のために必要な注意点と運転方法を助言・指導させていただいております。

    本調査・研究は、自動車安全運転センターの「交通安全等に関する調査研究助成事業」に採択されました。
    昨年度よりスタートし、今年度は8月初回の実施を含め計5回の開催を予定しています。

    本年度の調査・講習会の実施
    第1回 8月15日(完了)
    第2回 9月12日(完了)
    第3回 10月24日(完了)
    第4回 11月21日(予定)
    第5回 12月12日(予定)

調査結果は、平成28年度末に取りまとめを行う予定です。